愛がとまらない

小口容子監督作品

レインダンス映画祭2012正式招待

ロッテルダム国際映画祭2013正式招待

 

「愛がとまらない」 監督 小口容子

 

レインダンス映画祭2012正式招待/ロッテルダム国際映画祭2013正式招待

5/31(金)、6/1(土)19:30開映アップリンクファクトリー

連日トークショーあり、プラスおまけ作品の上映あり

ご来場ありがとうございました。

トークゲスト
2013/5/31(金)柳下毅一郎(映画評論家)
      6/ 1 (土)いまおかしんじ(映画監督)、ほたる(女優)


プラス上映作品

5/31(金)「夜に掴まれる」

出演:ほたる、M.D 監督:小林紘子(1998年、8ミリ、30分)

6/1(土)ゲストの、ほたる主演の幻の封印作品!
当時16ミリにブローアップされて発表されたが、大人の黒い事情もあり、長らく封印されていた作品。
若き日のほたるが、8ミリフィルム映えしていて可愛い!
そしてそして、今や演劇界のホープ急先鋒M.D氏の、若かりし日の姿が見られるという〜!!(イニシャルは、自主規制による)
※諸般の事情により、ほたるゲストの6/1(土)ではなく、5/31(金)の上映です、ご注意ください。

6/1(土)「汗ばむ破壊者」
監督:いまおかしんじ(1987年、8ミリ、48分)

いまおかしんじ監督が、「彗星まち」(1995年)でピンク映画界に衝撃デビューする前の、貴重な8ミリ作品!!さらに手持ち・同録です!!
作品解説:
男はいろんなことをする。杭を打ってみたり、ガラスを割ってみたり、オナニーしてみたり・・・衝動的に破壊行動を繰り返す男の日々を描く


19時半開映 トークは連日20時半から  料金:当日1500円 予約・前売り1300円

◆◇◆席数が限られているため、予約をお勧めします。◆◇◆
予約はこちらから>>>http://www.uplink.co.jp/event/2013/10500

映画は1にキャスティング、2にキャスティング、3・4がなくて5にキャスティング

愛がとまらない」のシナリオは、2010年の年末に書いた。某公的機関の助成金に応募するためだった。大晦日に、プロットからシナリオに膨らませ、2日くらいで自分の妄想を言葉にしていった。

私の場合、シナリオはアテ書きする。しかも、了解をもらってからだとプレッシャーがかかって書きづらいので、完成したものを読んでもらって依頼、というパターン。

このやり方だと、依頼しても断られることがある。今回の場合もそうだった。アテ書きをしたK氏は、初めて会ったときからストレートに好み(顔、全体のバランス、動き方、しゃべり過ぎなところ等々)で「この人を私の映画に出したい!」と思わせられ、心の中で機会を待っていた人。もちろん、役者ではない。賭けだった。

年始にシナリオを持って、K氏を呼び出した。シナリオを読むと、くくっく、と笑い出し、Kさんをイメージして書きました、と言うと「どこらへんが僕ですか!?」とさらに笑われた。シナリオがシナリオなので、この場合どちらが失礼かというと私の方なので。とにかくこの役はKさんしか考えられません。と頼んだ。

それから1ヶ月後、私の必死の説得にも関わらず、結局K氏には断られてしまった。その間に、助成金の申請には落ちた。K氏とよく話題にしていた人が、受かっていた。これは負けられない、と心を強く持った。(助成金では既に負けたんだけど…)

K氏に断られる少し前から、もし断られたらどうするか、を考えていた。携帯アドレスを見て、知り合いを一人一人思い浮かべた。全然、ダメだった。自主映画に出てくれるような、役者を思い浮かべた。全然、ダメだった。切羽詰まって、通勤途中や繁華街を訪れたときに、K役ができる人がいないか、周りを注意深く観察した。全然、ダメだった。繁華街にはカッコいい人は結構いたが、K役ができる、と思える人は皆無だった。私は、絶望した。このままでは、このシナリオがお蔵入りになる。

そんなときに、羽鳥さんに会った。会ったのではなくて、隣に座っただけだが。見た途端、あ、この人だ。と思った。なぜ一目でわかったのかは、わからない。詳細は省くが、とにかく、2時間くらい、某表現の観客として隣に座った。2時間が長かった。終わったら、話しかけるしかない、とばかり思っていたから。終わってから、速攻で名刺を渡して自己紹介し、自主映画に出てもらえないか、と単刀直入にお願いした。シナリオを送りたいのでメールを下さい、メールを、と懇願した。反応は薄かったけど、拒否的な雰囲気ではなかった。
家に帰ったら、簡単なメールが届いていた。フルネームがあったので、ググった。なんと小劇団を主宰している演出家だった。しかも、一筋縄でいかない感じの演出をしている。これは、と倒れそうになった。よりによって、演出家とは。また困難な道のりであろう。でも、もう私の中では、羽鳥さんしかいない。

ストレートにいくしかない、と思い、上記のK氏に断られて、繁華街等でも捜していた経緯をメールに書き、とにかく羽鳥さんしかいないと思っている、と訴えた。今、冷静に考えてみると、ドン引きされて当然の迷惑メールである。何度か説得のメールを送るうちにだんだんまた切羽詰まってきて、羽鳥さんに出演してもらえるならギリギリまで譲れる、と考え、シナリオでNGなシーンや台詞があれば、言って下さい、とまでお願いした。シナリオに重きを置く私にとっては異例の申し出であった。そうしたら、NGについては触れずに、ただ、ではやります、とさらりと短い返事がもらえた。目の前が開けた思いで、とても嬉しかった。

撮影途上はやはり、私と羽鳥さんの間にはピリピリとした雰囲気があり、なかなかにうまくいかなくて、私にとっては苦心した、という思いがある。しかし、結果として、アテ書きしたK氏を超えて、羽鳥さんが実に羽鳥さんとして私のシナリオをも超えて、別の作品として映画の世界観が成り立ち得た、と思う。シナリオが再生したというか。

撮影アップの打ち上げで、羽鳥さんが初めて私のことを「小口さん」と呼んだ(もちろん、監督、とか呼んでいたわけはなく、呼びかけるのをそれまで極力避けていただけ)。驚いて「今、初めて私の名前呼んだ!」と言ったら、「次回作は出ないですよ」と返されたが。
もう少し私に余裕ができたときに、また羽鳥さんと一緒に何かできたら、と思っている。

Designed by Free Wordpress Themes and Sponsored by Curry and Spice